Loveaffection

薔薇は甘くて柔しくて、魔。

同じ波は二度とはこないから、この夏だけは君と共に。

風 is a Doll?


もう少しの間だけ思い出にさせないでください。






―――誰も知らない捨てられた人形たちは、人間になることを夢見ていた。

―――人間になるために恋心を盗む怪盗団"風 is a Doll?"。今宵、決起集会が開かれる。合言葉は………



『Party Up!』


マンション2階の中央にあるソファ。
鮮やかなライトに照らされて、客席を煽る。

"oh oh oh oh ooooh!"

嬉しそうに笑みを零す。

一人、また一人と、マンションに現れるJr.たち。

マンション1階に8人が並び、ライトによって映し出されるシルエット。


FaKe


背中から光を浴びながらマンションから前へ。

ディスコのような心臓を打つ重低音。



THE D-MOTION


イントロから湧き上がる歓声。

ミラーボールが煌めく。

身体を揺らすdollsに、思わず同じように体を揺らす。
手拍子をするdolls、顔を見合わせるdolls

エフェクトのかかった歌声が、人形であることを強調させる。



ひかりのまち


どこか切ない、悲しい風景。

ドラム、ベース、キーボードを従えて中央に立つボーカル。

圧倒的なセンター。

響き渡るその声。

"浴びるほど酒を飲んでいた"
"あいつが 突然いなくなっていた"


Will Be All Right


"やっと見えてきた光、未来さえ変えていく"

腕を振り広がる、"Wooooooh... Wooooooh..."




―――恋心を盗む風 is a Doll?。けれど、まれにそれを盗まれてしまうこともある。

―――ひとり、仕事から戻ってきた。





rouge



"Please dont say goodbye
どんな罰も受ける"


傍らで踊る、一人。

機械音から、人の声へ。


"Please dont say goodbye.
後悔はしていない
あと少しだけでいい"

"I just cant stop lovin you.
どんな罪も背負う"


あと少しだけ、そばにいさせてほしい。
わかっている、奪われてはいけないのに。
でも、お願いだ、あと少しだけ。

あと、少しだけ。




Its going down


"笑顔見たいよ、下向くなんてらしくない"

Time's up

"夜が明けて夢から醒めても、夢にならぬよう音を紡ぎ続ける"

仲間からの励まし、一人ではないから。




―――人間になったら何をしたい?




プロの芸人さんに台本を依頼したことに加えてdollsたちのその場にいる人たちを巻き込む力に引きずられる客席。

公演が進むごとに、客席の反応を見てひとり立ち上がったり少し歩き回ったり。


「JKって知ってる?」
「前かがみになるね」
「カラオケってのがあって」
「みんな知ってる曲」


「みんなも歌ってくれる?」



weeeek

"もういっちょ!"


Jumpin' up


"what?what?"

みんな知ってるのハードル。



Lucky man


"We are Sexy Boyz 改め 風 is a Doll?"

本家も最近言わないのに。

Lucky "man!"

"満タンcarなんだ!"

みんな知ってるのハードル。



"欲しいモノなら全部 奪いつくせ"



―――ここは、アジト。




ソファに落ちている写真立て。

愛おしい、あの人。




sugar and salt



"肩にもたれかかる左の耳"
"俺なんかよりもずっとずっと細い手"

"思い出の中を泳いでる"
"浮かんでは消える and you were mine"


思い出す、あの人。

スクリーンに浮かぶシルエット、近づけば消えるその影。


それは、過去。
"君の明日を願うよ"




Maybe


欲しかったもの。


"I just wanna fall in love, again"
"ずっと願っていた想いを、君が叶えてくれたのか"

"もがいては苦しみの果てに、一筋の光を感じている"


"I'm in love"
"渇いていた心 満たしていく"


君がくれたもの。




WONDER


赤と青、左右に割れた色。

交わる二色。



"Helloから始めましょう"
"時間を無駄にしないで"

"お互いの違いなんて、どうでもいい"


"大切なのは、今を楽しむこと"




Hello


視界が、晴れた。

楽しい。

嬉しい。


"昨日とは見違えた世界"

"君に会えるだけで こんなにも 輝いて"




Love is...

"いつのまにか近くに感じていた"
"心に愛を届けよう"


PARTY MANIACS

"その仮面を取ったら Naughty"
"朝まで踊りあかそう"


Believe

"心にずっと抱いてるこの夢きっと叶うはず"
"泣いて笑って、声をからして進んでいく"




―――「お待たせ。初めての夏祭りデートだから甚平で来ちゃった。」


君がいるだけで輝いている世界で。


―――「お前ら男気見せてみろ!!」



キング オブ  男


"夢を掴むまで 止まるんじゃねぇ"

"ハッ!!ハッ!!!"

熱気に包まれる空間。

そこは、夏。




SUMMARY



そこは、TDCの夏。



客席に映るその文字。

地下に響き渡る。

「お前ら踊れるか?」
「無理~」
「大丈夫!俺やったことある!」

「準備しろ!」


地上に舞う、8人。

それは紛れもないサークルフライング。

私たちの夏。



Oh Yeah!


見渡す限りのタオル。

楽しくて切ない、一瞬の夏。

千切れるほど振り回した腕。

愛おしそうに見回し時折涙を堪える姿。

二度と訪れることのない、だからこそ煌めく、夏。


生まれる、心。


"あの日に戻るとしても同じ路選ぶだろう"




―――心は、生み出すもの。音楽とともに、彼らに生まれた心。
―――夜は明ける。次に会うときにはこの続きを。愛の続きを。




彼らは、人として出会う。




ひとりぼっちのハブラシ


"ねぇ君は愛の続きを ねぇ誰としてる?"

静寂の中に響き渡る、ピアノの音と一人の声。

"未来まで届くような、愛伝えたい"


「愛してるよ」



僕の台所事情と恋愛事情


"「愛してる?」"
"「うん、愛してる。」"

バンドの中央に立ち、歌う。

週末はどこにいこうか。
君の好きなところでいいよ。
僕の生まれ育った場所はどうだろう。


素直に言えない、言いたい。

"「愛してる」"




リリック


"言葉だけじゃ伝わらないから唄うよ"


スクリーンにはステージ。
オレンジ色に包まれるステージ。
まるで夕暮れ。


"何気ない言葉が胸の中に溶けていく"
"それが涙となり溢れていくよ"

"当たり前のことがどこか美しく見えた"
"だから そばに居たいんだ"


ジャケットを脱ぎ捨て、一言一言を噛み締めて。
漏らさず伝わるように。
けれど言葉だけでは伝わらないから、メロディに乗せて。


言えない、言いたい、でもそれだけじゃ伝わらない。
日常が愛おしい。




"明日も君に会えると願う"
"人はそれを愛と呼ぶのかな…"








「ジャニーズに入っていなかったら、仲間や皆に会えなかったと思うと、すごく怖い。色々な仲間と、Sexy Zoneと出会って、今支えてくれている仲間に出会って、ちょっとずつ大きくしてくれる皆さんがいて。」

「支えてくれるみんなに感謝しながら、一公演一公演、噛み締めるような思いでやってきました。」

「友達に恥じるような生き方だけはしたくないなと思っていて。それが間違っていたとしたら、こうやって一緒にライブ作ってくれなかったのかなって、だから今のところはいい感じに進めているのかなって。」

「終わりたくない…ずっと喋っていたい。そうしたらずっとこの時間止まっているのかなと思って…大丈夫。もう、ハタチだから。」

「支えてくれる親父や母ちゃんやじいちゃんばあちゃん、みんな、メンバーとかスタッフさんとか。みんなに向けて書いた曲です。自分の中のすべてを、ありがとうって気持ちを、ぶつけて書きました。心の底から歌いたいと思います。」



「このメンバーでやれて嬉しかった。これからも自信もって正しく前を向いて突っ走ってください。」

「俺たちも負ける気ねーからな。」



「言葉にならないから、歌います」



羽ペンを手に取り

―――大切な 君へ


20-Tw/Nty-


「あなたが胸を張れるような僕になれた?不安だ」

「信じてまた、愛をくれたね」

「消えないよ消せないよ 心に積もったみんなの言の葉」


「歩んだその先に
 僕の夢の続き
 必ず見せるから。」


―――夏は、終わる。


My Lovin Season


"アルバムに残らない君の声も
 何もかもが愛おしいから
 最後の一秒まで笑っていたいな
 思い出にはまだしない"

"同じ波は二度とは来ないから"

"また来年集いたいなんて
 毎年ながらも切なく響く
 ただ今はこのまま暫く..."

嬉しそうに愛おしそうに溢れだす笑顔。

"君といればいつでもMy Lovin Season"



「みんなは僕の支えです、自信を持ってください。そして僕はそんな皆さんの背中を押します。」

「どんなライブよりも最高でした。でももっともっとこの先があります。どんどん上に登っていきます。もっともっとすごい菊池風磨になりますから。一生ついてきてください。」



―――スクリーンに映るのは、まだ終わらない夏にはしゃぐ8人。





Ho!サマー

アロハシャツを靡かせる。

"ホッサマー!ホッホッサマー!"

自然と動く手。



言葉より大切なもの


"切り取ったメロディー繰り返した忘れないように"

"言葉よりも大切なもの ここにはあるから"

たくさんの言葉を綴った、送った。
だけど。

腕が千切れるかと思った。
全てを吐き出すように。
全てをここに残すために。
全てを届けるために。

"言葉よりも心のほうが 答えになるから"





"この夏だけは君と共に"







"言葉よりも大切だから あなたに届けた"


























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