Loveaffection

薔薇は甘くて柔しくて、魔。

一生とは言わないけど、せめてもう少し一緒に

「今をハイライトとして今いる人たちと振り返ることが出来る日がきたら、今この日の夢が叶う気がします。」

祈るような言葉だった。本当に、願いとか祈りとか、そういう類の言葉だった。
あんまりにも切実だった。


2017年5月の横浜アリーナを思い出す。
「一生かけても恩を返したい」とか「死ぬまでここに立ってるから」とか、まだ若くてトゲがあって無鉄砲に未来を見ていた君がいた。絶望を知って尚とにかく未来を見る君がそこにいた。
「あんま言いたくないんだけど、おれ結構Sexy Zoneのこと好きなんだよね」とか、照れくささを隠すようにちょっとぶっきらぼうに、でもそれでも私たちの前でマイクを持って宣言していた。「俺をここに連れてきてくれてありがとう」と言って頭を下げた。
あの日々がなかったら俺今頃ここにいなかったと思うわ、とかも言っていた。


「一生」なんて言葉をもう軽々しく使えないふうまくんが今ここにいる。
でもずっと、ずっと目の前にいたふうまくんでもある。いつだって永遠はないから今この瞬間を大切にしていたから。
それでも、もう「一生」とは言わない。その重さを知ってしまったから。
だからこそ祈る。どうか、せめて、少しでも長く、一緒に夢を見てほしい、夢を追ってほしい。
その時間こそがかけがえのない夢のような時間だから、少しでも長く続いてほしい夢だから。


そう、「夢」。「もっと大きな夢をみんなで見ることが僕の夢です」と言っていた。
昔々、まだ10代だったころは「夢は見るものではなく叶えるもの」だった。
20歳のときは「歩んだその先に 僕の夢の続き 必ず見せるから」と歌っていた。
2016年の初夏には「小さい頃の夢は嵐になることでした。そうして今ここにいます。今の夢は、Sexy Zoneになることです。もっと、もっと、Sexy Zoneになることです。」と教えてくれた。
3年後には「幼いころ1列目に立つのが夢で、叶えてもらって、またここで夢見れてるのが夢のようだ」と言っていた。
「いつかの夢に描いたような"今"になれていますか?」と歌っていたときもあった。

夢は見るものでもあり、届けたいものでもあった。
色んな夢を持って、叶えて、新しい夢を見ている姿を見せてくれてた。届けてくれてた。
でも今、「一緒に夢を見ている時間こそがかけがえのないもので、それこそが夢なんだ」と言う。
ずっとずっと、一人じゃなくて、みんなで、同じ夢を見ていたい、と願う。祈る。
ずっとって言いたいけど、言わないで、少しでいいから一緒に夢を見てほしい、と願う。

どうすれば夢は叶うのかな?
信じて明日へ歩きだす

信じて歩いてきた過去が、ハイライトとして映し出される。
その全部が、色んな全部が、最低でも最高で、ダサくても本気で、色褪せない。
未来から見た今も、きっと同じ。


これからも、夢が叶うことを信じて明日へ足を進める。そうやって夢を叶えてきたのだし、そういう日々こそが夢だったし、それこそが夢だから。
その一歩一歩を、少しでも長く一緒にすすめたいと願うふうまくんがいるのなら、一生とは言えないけど少しでも多くの明日をみんなとと願うふうまくんがいるのなら、そう信じて明日へ歩きだそう。
だって、Sexy Zoneの振り返るハイライトは「信じる」を探して見つけてきた軌跡だから。
きっと、これからも。



※大阪のレポ見たらお蔵入りじゃんかってなったけど勿体ないから出すだけ出す※

「俺」から「僕たち」へ

「俺をここに連れてきてくれて、ありがとう」

5周年ツアー「STAGE」、横浜アリーナ5月7日13時公演。最後の挨拶でふうまくんはこんなことを言っていた。ふうまくんが今そこに立ってるのは自分で選び続けてきたからだよって泣きながら噛みしめた。

あれから4年。10周年ツアー「SZ10TH」、宮城セキスイハイムスーパーアリーナ7月11日17時半公演。

「僕たち5人を、ここまで連れてきてくれて、ありがとうございます」

僕たち、って言った。僕たちを、連れてきてくれてありがとうって言った。この4年で、ふうまくんは「俺」から「僕たち」になった。10年経つってこういうことか。今度は心から、こちらこそありがとうって言える。当たり前じゃない景色、一緒に見ることが出来て嬉しいよって思う。全く同じことを、10周年で「僕たち」って言うふうまくんが今ここにいて嬉しいよ。

たぶん、ずっと、それぞれがSexy Zoneを選び続けていたんだ。でも、今度はみんなでSexy Zoneを選び続けている。みんなが、みんなでSexy Zoneを選び続けているのを知っている。だから、「僕たちを」連れてきてくれてって言うのかもしれない。
私もSexy Zoneと一緒にSexy Zoneを選び続けてきた気がする。この4年間だって色んなことがあって、でも私も選んできた。私もSexy Zoneにここまで連れてきてもらったし、私もSexy Zoneをここまで連れてきたのかなと思える。

いろんなことが寂しくて赦せなくて怖い。
だけど、10周年、笑おう。まだあるから、まだまだたくさん笑おう。
これからもずっとたくさん笑い続けよう。

おめでとう。
次の5年後も、あなたもわたしも、ここを選び続けていますように。








kabonnu12.hatenadiary.jp

2021/3/7

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