Loveaffection

薔薇は甘くて柔しくて、魔。

君が君でいられるための 涙に 祝福を ―風 is I?―

愛の風が通りすぎる日


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10年前の今日、僕は死んだ
不思議と理由は覚えていない
8月に入ってすぐだった
遊びたい盛り育ち盛り
早すぎる旅立ち
やりたいこと、いっぱいあった

後悔だらけの僕に
1日だけ与えられた
生き返って、やり直す
12歳ではなくて、22歳の姿で
許されるのは、1日

二度とこんなチャンスはないから
やりたいこと全部やってやるよ
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But...

後悔でいっぱいの少年から始まる物語。
あの日止まってくれなかった時間、止めたかった戻したかった時間、あの時から止まってしまった時間。

LOVE CHASE
Tokyo Sinfonietta

後悔を抱いた少年の魂は、東京の街を彷徨う。
この東京でなら、望むなら、掴める。

fragile

花びら舞い散る桜の木の元から、22歳の姿で甦る少年。
死を連想させるさくらを背負い歌い、きっとここから甦ったんだろう。
彼の身体は、儚く散りゆく桜の花びらで出来ていたのかもしれない。

東京ドライブ

22歳の身体を手に入れた少年は、仲間の元へ元気に明るく嬉しそうに飛んでいく。
「We can fly」「僕ら信じた明日はこの道の向こうだ」
10年前に夢見た明日を取り戻しに行くよ!
僕らが夢見てきた明日へ飛び出そう!
―言えなかった想いも、今なら言えるかも。


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嘘だろ、あいつが死んでからもう10年
あれから6人は噛み合わなくなった
ボタンを掛け間違えたみたいに。

あいつはいつも急でいつも全力だった
時々あの頃に戻りたくなる
だから、これが夢であってもいい

(TEL) FUMA
お前はいつも急!
後ろ?!
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SHAKE

「きょう会わない?」
「ボクも今そう思っていた!」
願ってやまなかった仲間との再会!嬉しい!楽しい!はしゃいじゃう!
笑顔がこぼれてしょうがない少年、あふれ出す嬉しくて楽しい気持ち。
チョーベリベリ最高!

夢でいいから

このドアの向こうに気になる人

Tipsy Love

俺のこと愛してる?って聞いたらうんって言ってくれるかなー
こんな愛を見つけられるなんて想像してなかった。
ねぇこれは現実なのかな?

My Life

君以外はもういらないよ、ずっと俺のそばにいてよ。
「Welcome to the good life」

月の幻

君は幻、君なんていない。
少年は自分に何度も言い聞かせる、君を愛してなんかいないんだ、と。

12歳の少年は22歳の姿で甦り、夢中になるけれどやっぱり12歳だから上手くいかなくって1日だけだから先もなくって、悲しい寂しい、でも元々愛してなんかいなかったんだって言い聞かせるんだ。


愛ing
パラダイス銀河
SUMMARY

神様コント:やり残したことを叶える
①家族
②チュウ

太陽の世界

太陽が導いて描く最高な世界へ!
離したくない瞬間だけ焼き付けるように

Hello

MC

First love

rouge
...more

残される時間が少ないことを知っている少年は、気が狂いそうになるのを必死に押さえながら、愛する人といる時間を慈しみ愛する人の明日を祈る。

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これは夢じゃない
あいつは戻ってきたんだ
くだらない、最悪で最高な時間
ずっと続けばいいのに

10年前か…
車で出かけようとか具体的な計画立てて
憧れたな
海に行こうって
ムキになって喧嘩したら風磨が皆をとめて…なかった
楽しかったし楽しみにしてた
海に皆で行くのを、本当に楽しみにしてた
まぁ…叶わなかったけど。
いや、叶わないと思っていたんだ
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Over flow

憧れだったドライブ!オープンカーで!
みんなで海に!願っていた夢を!
走り回って、砂に埋まったり、海に飛び込んだり、いっぱいはしゃいで。
色褪せない空気から帰りたくない。
海に流れる優しい風で、みんながほほ笑む。
沈んでいた仲間の日々に、今日、光りが射した。
―君と出会ったこの季節を胸に抱いて
今日、限りの。

My Lovin' Season

夕日差し込む海で。
楽しい時間も、リミットが近づいてる。
だけど思い出にはまだしない、最後まで笑っていたい。

きっと少年は、
終わりを知らないわけじゃない
思い出は戻らない
また来年集いたいなんて無理なことはわかっていて
だからこそ今もう少し暫くこうして笑いあっていたい
って一人思っていたんだろう。
一人で。
いっぱい撮った写真も動画も、アルバムに残らないことを知っている。
1日だけ、理を外れた存在だから。

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ピーーーー(心電音)
もう時間が…
ちょっと待ってくれ
まだ、やっとわかったんだ
後悔はあったけど
一人で叶えても仕方ない
一人では叶えられない
本音は、あとちょっと皆で遊びたい
どうしようもない自分を守ってくれた
家族に恩返しがしたい

でも、もう時間は戻らない

最後に伝えたい
何をか、わからないけど
とにかく伝えたいんだ。

おい、まだいけるよな?よし
あとひと踏ん張り…
―やってやるよ。(Let's do this)


1つだけ、願いを叶えてほしい…
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It's going down

彼らに伝えたいことがあるから、ボロボロになった身体に鞭打って必死に残された力振り絞って立ち上がる。
どうか一つだけ願いを叶えてほしいって懇願する。
けど、自分が伝えたいことは自分の力で自分の口で、顔強張らせて彼らのもとに這ってでも向かっていく。
まだ、何を伝えるべきか言葉に出来ないけど。

TABOO

リミットも近づいてるのに、こんなことするのはタブーかもしれない。
だけどたどり着くって決めたから、
Get down

リリック

会いたいと願う。
今日一日交わした何気ない言葉が、胸の中で涙となり溢れてくる。
当たり前じゃない当たり前のことが美しい、そばにいたい。
「夢の中で 僕ら 確かに手をつないでいたんだ」
夢のような、そう、彼らにとっては夢だったかのような1日だったけど、確かに少年は彼らと手を繋いでいた。

「Fly away」客席から風を送る
まだわからないけれど何かを伝えたくて必死に立ち上がる少年の風になる
今、彼らに会いに行くために。

そして気付く。
「明日も君に会えると願う」
「人はそれを愛と呼ぶ」んだ…と。
少年に明日はない、それでも明日も会いたい。
これは、愛だ。

喜びの歌

愛してる、それだけでいいそれ以外の言葉が見つからない
消えかけている自分、だけど、
「生きてる ただそれだけで 君と走って行こう」
「泣きそうなときは 思いだして ちゃんと俺がいるから」
今日でお別れだけど、少年は残された6人の風になる。
6人の背中を押す風となり、ずっとそばにいる。
風はいつでも"ちゃんと"そこにいるから。

20-Tw/Nty-
素晴らしき世界

遠く遠くなっていく6人の元へ届きますように
明日も君が君であるための涙に祝福を贈る

泣いて笑って、明日がないとわかっていても、それでも、明日を夢見てしまう。
「ありがとう 素晴らしき世界」

1日だけ蘇った少年に明日はないし、これからもない。
生きている人にしか、明日もこれからもないから。

止まってしまった6人の針が、今日動き出した。
―Everything is gonna be all right
泣いて笑って、それでも明日を夢見てしまう。
世界は素晴らしいんだ、って思う。

去って行く少年から、生きて明日を歩む仲間へ
「"これからが"素晴らしき世界」

高く舞い上がり花びら散りゆく少年に
泣いて笑って未来を生きる君に
「優しい声が 遠く遠く 君の元へ届きますよう」



最後に皆で撮った写真には、6人。

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1日が終わる、今日はたくさん笑った
皆の時計の針が動き出す
違う日々を生きても
同じ夜を、同じ朝日を迎える
何でもない今日は
誰かが夢見た明日だ。

今の僕らにあったらあいつなんて言うかな
僕だけかもしれないけど、あいつの声を聴いた気がする
1日だけ戻ってきたのかな?
…なんてね。
今のこの流れは二度と戻らない
彼も、戻らない
だから悔いのないように。
See you soon
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もし叶うなら、彼らの記憶を消してほしい
後悔のないように、生きてほしいから

"永遠に生きるかの如く夢を抱き、
今日死ぬかの如く生きよ"


1つだけ確認してもいいかな
―風 is I ?
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風 is I?は、「僕は皆の風になれた?」という残された6人に対する問いかけと願いではないだろうか。

風 is Iは、「僕の風は、君への愛」

愛の風がそっと優しく頬を撫でたような1日。